CAPO笹島のひとりごと  

新年あけましておめでとうございます!!になってましたね、ずっと。本当に自分で見てビックリ!!しました。もちろん、忙しさにかまけているのは僕なので弁解がましいですが、本当に毎日が「あっ!」という間に過ぎ去ってゆくのです。いや〜、もう春ですもんね。僕はたま〜に書く(笑)このブログで、あんまり個人的な話をした事がないと思うのですが(多分)、今日はほんの少しだけ、書いてみます。

実はこの年明け1月の終わりに父親を亡くしました。こんな歳になって情けないですが、親を亡くすという事が、こんなにも悲しく、さびしいものなんだな、とつくづく感じました。去年の年末に少し具合が悪くなって、初めて!の入院。僕自身もま〜、もう歳も歳だし、今まで病院のお世話にならなかった事自体が、奇跡的だから、この機会にぜ〜んぶよく診てもらったら?っていうぐらいのものでした。
具合が悪くなったのは、軽い狭心症だったのですが、いろいろ検査していくと、どうも大腸に問題があるという事になって。初めての手術。僕も親父同様、病院が大の苦手なので、親父のいやそうな後姿はいまでも忘れる事が出来ません。手術は無事に成功して出来る限りの悪い部分は取り除く事ができ、僕もオフクロもちょっと一安心したのですが、それからすぐにあれよあれよという間に合併症が始まり、最後は肺炎を併発して逝きました。入院からわずか3ヶ月。たった3ヶ月。まさか自分が死ぬなんて、きっと親父も家を出る時思わなかっただろうなぁ〜と。よくドラマや映画でみる、余命3ヶ月。本当にビックリしました。バタバタとお葬式や四十九日法要などを終えた頃、ポッカリと心に穴が開いたような気がしました。あ〜、これが親を亡くすという事なんだなぁ〜と。
うちの親父は、小さいながらも自営業だったので自宅が事務所でした。共働きのオフクロが外で働いていたので、もっぱら僕と弟の食事は親父が作ってくれた男料理でした。親父の故郷は福井県大野市。食いしん坊の方ならおわかりになると思うんですが、日本でも有数の里芋の産地。子供の頃、夏休みに帰郷した時の里芋の煮っころがしの美味しさは今でも忘れる事ができません。その里芋の煮っころがしは親父の18番でもありました。
よく料理人は「オフクロの味」が原点なんて言いますが、こうして考えてみると、僕の味覚は親父の手料理だったのかも知れません。独立して自営で仕事をしていた親父はまぎれもなく、僕の尊敬する男でした。
人はよく親を亡くしてから、本当の大人になると聞いたことがあります。その事が、今、なんとなく本当にわかる気がします。どんな別れであっても、親を亡くす、という事は辛く、悲しいものだけれど、昨年の震災で本当に突如一瞬にして、家族を亡くしたあれだけ多くの方々は、本当に辛く、悲しかっただろうなぁ〜、いや今の方がもっと心にポッカリ穴が開いているんだろうなぁ〜と思います。
震災から1年が過ぎ、ガレキの問題、放射能の問題、それにともない東京電力、増税の問題と、世の中の注目はどんどん変わってきています。もちろん、これらの問題が大変重要な事はよくわかります。でも僕が思うのは、もっともっとシンプルに被災された方たちの日常を一刻でも早く元の生活に近づけてあげる!!この事を第一に考え、行動する事が何よりも大切なんじゃないか?という事です。
自分が父親を亡くした事がメンタルに影響しているのかも知れません。でも、何か今の世の中、本当に大切な事が何かにすりかわっていくような気がしてなりません。人には人の考えがあるでしょうから、それを否定する事ももちろんありません。ただ、僕はやっぱりそう思うので、いつも言う事ですが、自分が日々の仕事や生活の中で出来る事で、もっとシンプルに被災された方たちの少しでもお役に立ちたいと思います。
悲しい気持ちは本当に忙しい毎日が少しでも忘れさせてくれるんだなぁ〜、と毎日毎日仕事がある事の幸せを痛感しています。
もう、ひと月くらい前になってしまいますが、イル ギオットーネ恒例となりました、シンガポール、レストランイギーズでのイベント、今年もシンガポールに行ってきました!!シンガポールは相変わらずの成長国家で、変な話、いま書いたように、少し迷走していて少し情けない日本に比べて勢いを感じます。もちろん、実際に生活してみると、いろいろな問題もあるのでしょうが、1週間や10日くらいの滞在では、良い所しか目につきません。
今回は、偶然、別の仕事で海外にいらした小林武史さんとシンガポールで待ち合わせ数日間、この国の現状を見たり、聞いたりする時間もありました。同じく、これまた偶然に同じ週にいらしたパティシエの辻口博啓さんとも一緒に食事をする機会もあり、やはり今の日本、これからの日本といったら少し大げさですが、どうしたら、昔のような「元気」や「勢い」を取り戻せるのか?話す事もできました。
今、シンガポールで本当に頑張っておられる日本の職人の方たちもたくさんおられます。彼らを見ていると感じ「これだな!」と思うのが、「自信」です。彼らは本当に自分の仕事に対して強い「自信」を持っておられます。もちろん「おごり」ではいけません。だけど、この「自信」が今の日本にとって一番必要なんじゃないかな?と感じました。これはもちろん、僕自身にとっても、です。「自信」というのは読んで字のごとく、自分を信じる、という事です。
自分のやっている事、毎日を信じる。一人一人が、こうした気持ちを取り戻す事が今の日本を再生させる、大きな力になるんじゃないか、と思います。だいぶ、偉そうですが(苦笑)僕ももう少し自分の毎日を信じ、可能性を信じ、そして毎日一緒に汗してくれるスタッフを信じ、頑張りたいと、気持ちを新たにしています。春は、やっぱり、何かのスタートをする季節なんですね。今年の春はつくづくそう感じます。最後に。おとうちゃん、俺、頑張るから!

2012年4月




P.S. イル ギオットーネ同様、代々木VILLAGEのcode kurkkuもおかげさまで、いまだに連日満席をいただき、本当に本当にありがとうございます!前回のブログで書いた「マルシェ」もようやく第1回目を開催する事ができました!これからは基本月2回土曜日に行ってまいりたいと思います。ナ、ナント朝からモーニングセットなんかも始めました!健康的なお野菜い〜っぱいのサラダにとろとろスクランブルエッグ、こちらの卵は、kurkku「耕す」農場の卵を使用、焼きたてパンに、こちらもfood kurkkuの厳選されたソーセージを使ったホットドック。お野菜いっぱいのミネストローネスープがついてます!!これからの季節、休日はちょっと早起きして、ぶらり、代々木まで遊びに来て下さいネ!
また、丸の内店の方も代々木同様、ディナーコースを新たに¥5,000コースをご用意!またそれと並び、アラカルトも充実。特別な日の食事だけではなく、もっと、普段使いして頂きたいと、ラインナップ始めました。仕事が遅くなって食事をとれなかった丸の内のオフィスワーカーの皆さん、ちょっとワインとパスタでもお気軽にどうぞ!スタッフ一同、もっともっと、丸の内にとけこむ店となりたくて、お待ちしております!詳しくは丸の内店にお電話で、またホームページにてチェックしてくださいね!新しい事始まる春!お待ちしています!



 
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